Winter Circus 2015 Vol.10 雪の芸術
ウィンターサーカスは、寒くて長い北海道の冬を楽しむアートプロジェクトです。北海道の地域資源である『雪』をつかったアートをアーティストが発想し、地域が制作等をサポートします。真っ白な雪景色に、あらわれる雪のランドアート、いつもの見慣れた風景が、特別な空間へと変わります。そして、春の訪れとともに、雪が少しずつ溶けてなくなるまで、自然がつくる造形の魅力と季節の変化を楽しみます。
今年の様子
会期・開催場所
- 会期
- 2015年2月14日(土)・15日(日)
*夜間鑑賞会 17:00~20:00(作品は、昼間もごらんいただけます。)
*旭川発着のバスツアーも実施予定
- 会場
- 旭川市西神楽会場
東神楽 ふれあい交流館会場
美瑛 雪あそび会場
上富良野 深山峠会場
道央自動車道 砂川サービスエリア(札幌方向)
占冠 星野リゾート トマム アイスビレッジ会場(映像会場)
昨年の様子
資料
旭川 西神楽会場
JR旭川駅から車で25分 会場まで13km
「10年山(冨田 真未)」
10年を形に。
10年、何がしたかったか、よくわからないままだった。
参加型でもなく、誰かに何かを求めるわけでもなく、
ただ、つくりたい形だっただけで、
いろいろとえらそうに書いてきたけれど、
そこに何かのコンセプトがあったのかも 今となるとよくわからない。
1と0。
何かが進んでいても、でも何も変わらなかった。
何でも変化はするけれど、進んで「1」かもしれないし、
そのまま何も変わらずに「0」のような気もする。
1から始まる数字の10は 原点にもどる。
いつでも 山のように、
何が変わろうと、年がたとうと、
地とくっつきながら、空に向って 凛と 立っていたい。
そんな形を 10年目もまた つくりたいを形としました。
10年ありがとうの山。
10年おめでとうの山。
10角錐。10のこれまでを一つ一つ思い出して。
東神楽 ふれあい交流館会場
JR旭川駅から車で19分 会場まで8km
「雲を眺めて(長澤 裕子(彫刻家))」
この足元に広がる真っ白な雪の地面が、雲の上だったとしたら、、?
と思い巡らせて。
足元で静かに流れる雲、止まっている雲。
下からモクモクと沸き上がってくる雲。
それはたとえば海の上だったら、クジラ。
もしかしたらぷかぷかと浮くクラゲ。
泳ぎまわっているさかなたち。
では土の上だったら、、?
雪が溶けたら春になります。
春になったら、みなさんの目で確かめてみてください。
美瑛 雪あそび会場
JR美瑛駅から車で1分 会場まで150m
「雪芽(熊澤 桂子(ガラス造形作家))」
年々、雪が減っている北海道。
これは、地球温暖化の影響か。
雪を使ったイベントをいつまで
続けることが出来るのだろう…。
そんなことを考えながら制作しました。
雪と寒さが成育の条件である雪芽。
雪が多ければどんどん伸びるし
暖かければしおれてしまう。
雪芽が一面に生えた風景が
幻になりませんように…。
上富良野 深山峠会場
JR上富良野駅から車で13分 会場まで7km
「みち(工藤みゆき(デザイナー))」
遠い、遠い、記憶の片隅にある“みち” 光の世界で初めて見たものは何だろう。
上富良野 見晴台公園会場
JR上富良野駅から車で1分 会場まで800m
「Silhouettes(奥山三彩(彫刻家))」
ここに浮かぶさまざまな景色
真冬の白さに
凍てつく寒さの中に
朝も昼も夜も
小さな結晶が降り積もり
シンプルなシルエットが浮かび上がる
その輪郭は
ここで見つけた
ほんのささやかなひとかけら
今だけこの場所に焼き付けて
一緒にいられるように…
占冠 星野リゾート トマム アイスビレッジ会場
JRトマム駅から車で5分 会場まで2km
※会場まではトマムのバス移動
アイスビレッジ会場 ここに浮かぶさまざまな景色 -20度を超える「寒さ」が生み出す幻想的な氷の街。 街の人々は旅人を歓迎し、月日の移ろいにあわせてあたたかな祝祭を繰り広げます。
道央自動車道 砂川サービスエリア(札幌方向)
札幌ICから車で60分 会場まで77km
「犬ぞり、夢とかき氷を運ぶ。-言葉アート[素ことば]参加型インスタレーション-(星 素子(言葉アーティスト))」
もしも、犬がソリにのせて
大きな「かき氷」を運んできたら?
大きな「かき氷」は、雪がふり積もって、
どんなカタチになっていくのでしょうか。
自然は、しぜんに変化していきます。
人間は、どうかな?
漢字をもちいた言葉のアート
[素ことば](視覚4字詩/コンセプチュアルアート)で
あなたの夢を表現するワークショップに参加してみませんか。
雪の北海道を舞台に夢と現実が解けあう
ファンタジックなインスタレーションを
会場の皆さんと一緒に楽しみたいと思います。